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楽曲詳細データ 【N】

弦楽合奏曲リストに掲載した楽曲の詳細情報です。

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作曲者名 アルファベット索引
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ニールセン 小組曲 Op.1

ニールセン,C.A.

作曲者 ニールセン,カール
Nielsen, Carl August (1865-1931)
曲名 小組曲 Op.1
Little Suite op.1
作曲年 1888年 (初演 1888年9月8日 ティヴォリ)
楽器編成 弦楽5部
演奏時間 17分
楽章構成 第1楽章 「前奏曲」 Präludium
      Andante con moto 4/4 イ短調
第2楽章 「間奏曲」 Intermezzo
      Allegro moderato 3/4 ニ短調-ト長調-ニ短調
第3楽章 「フィナーレ」 Finale
       Andante con moto 4/4 イ短調
       -Allegro con brio 2/4 イ長調

説明  デンマークの農村に生まれたニールセンは、幼時よりペンキ職人の父にヴァイオリンを学び、14歳で軍楽隊のラッパ手になった。1884年、本格的な勉強をするためにコペンハーゲンに出て、音楽院をヴァイオリンで受験するが、専門教育を受けたことのないニールセンは不合格となってしまう。このとき作曲家で音楽院の校長でもあった大御所ガーデ(Gade 1817-90)がニールセンの作品を見て才能を見出し、作曲の勉強をするべく音楽院への入学を許したのであった。

 弦楽オーケストラのための「小組曲」は、音楽院を卒業して間もないころ作曲された。ティヴォリでの初演は見事に成功し、この曲はニールセンの出世作となった。今日でも弦楽オーケストラのレパートリーとして時折演奏される。

 第1楽章では、北欧らしい深い情感を湛えた伴奏に先導されて、チェロが息の長い主題を奏する。この主題は終楽章の序奏の主題としても登場し、曲全体の統一が図られている。終楽章では序奏の後、一転して曲は明るくなり、奔流のように様々なメロディーが流れ出す。編成や規模は小さいが、シンフォニックな響きが追求され、スケールの大きさを感じさせる。

出版社 Edition Wilhelm Hansen No.2881(スコア)
Edwin F.Kalmus A1059(上記 Wilhelm Hansen のリプリント版)
CD  

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   更新日 2007年6月16日