楽曲詳細データ 【B】
弦楽合奏曲リストに掲載した楽曲の詳細情報です。
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作曲者名 アルファベット索引
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作曲者 |
バルトーク,ベラ/マロシュ,ルドルフ
Bartok, Bela (1881-1945) / Maros, Rudolf (1917-1982) |
曲名 |
「子供のために」より、10の小品 (R.マロシュ編曲)
10 Easy Pieces from "For Children, BB53, Sz.42" |
作曲年 |
1908〜09(改訂版 1945) 編曲時期不明(出版 1961) |
楽器編成 |
ヴァイオリン3部、ヴィオラ、チェロ、コントラバス |
演奏時間 |
8分 |
楽章構成 |
第1曲 Poco allegretto 2/4
第2曲 Allegretto 2/4
第3曲 Andante 4/8
第4曲 Allegro 2/4
第5曲 Andante non molto 2/4
第6曲 Allegro energico 3/4 - 2/4
第7曲 Poco Vivace 2/4 - 3/4
第8曲 Andante 4/4
第9曲 Molto tranquillo 3/4
第10曲 Vivace 2/4
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説明 |
バルトークのピアノ曲「子供のために」から10曲を選んでルドルフ・マロシュが弦楽合奏用に編曲した作品。第3ヴァイオリンとコントラバスは使用任意となっていて、弦楽四重奏としても演奏できるように考慮されている。
原曲はバルトークが「ピアノを学ぶ人のためのやさしい小品」として教育用に作曲した全2巻79曲から成る曲集で、ハンガリーやスロヴァキアの民謡の旋律が用いられている。それぞれの曲は1分内外の短いものが多い。
編曲者のマロシュはハンガリーの作曲家で、ブダペストのリスト音楽院でコダーイに作曲を学んだ。初期の作品ではコダーイの影響の下に民俗音楽様式を示し、1950年代後半から12音音列による音楽へと作風が変化した。
マロシュが選んだ10曲は以下のとおりである。
第1曲 Poco allegretto 2/4
第1巻 第5曲 Allegretto (Play) より。
第2曲 Allegretto 2/4
第1巻 第8曲 Allegretto (Children's Game) より。
第3曲 Andante 4/8
第1巻 第13曲 Andante (Ballad) より。
第4曲 Allegro 2/4
第1巻 第15曲 Allegro Moderato より。
第5曲 Andante non molto 2/4
第1巻 第18曲 Andante non troppo (Soldier's Song) より。
第6曲 Allegro energico 3/4 - 2/4
第1巻 第30曲 Allegro ironico (Jeering Song) より。
第7曲 Poco Vivace 2/4 - 3/4
第1巻 第35曲 Con moto より。
第8曲 Andante 4/4
第2巻 第7曲 Andante (Sorrow) より。
第9曲 Molto tranquillo 3/4
第2巻 第15曲 Molto tranquillo (Bagpipe I ) より。
第10曲 Vivace 2/4
第2巻 第30曲 Vivace (Bagpipe II ) より。
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出版社 |
ショット Schott Musik International (スコアとパート譜)
Bartok 10 Easy Pieces for String Orchestra (Maros) CON 18 |
CD |
【原曲:ピアノ曲】
ゾルタン・コチシュ(ピアノ) Zoltan Kocsis
バルトーク/ピアノ・ソロ作品集3 子供のために(全曲)
PHILIPS PHCP5305 (1994年録音) |
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作曲者 |
ボイス,ウィリアム
Boyce, William (1711-1779) |
曲名 |
合奏協奏曲 ロ短調
Concerto Grosso in B minor |
作曲年 |
正確には不明。1760〜70の間に作曲された可能性あり。 |
楽器編成 |
2ヴァイオリン、チェロ・ソロ/弦楽4部、通奏低音 |
演奏時間 |
9分 |
楽章構成 |
第1楽章 Staccato 4/4 - Largo 3/2 ロ短調
第2楽章 Allegro ロ短調 4/4
第3楽章 Adagio ロ短調 4/4
第4楽章 Minuet ロ短調 3/4
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説明 |
ウィリアム・ボイスは、トーマス・オーガスティン・アーンと同様に、18世紀のイギリスで活躍した作曲家。生没年代(1711〜1779)から考えるとバロック時代というよりは古典派の時代に属している(1756年にはモーツァルトが生まれている)。
ボイスは 1711年、ロンドンに生まれ、セント・ポール教会の児童合唱団員としてモリス・グリーンに師事した。グリーンの死後、1757年に王室楽団の楽長に任命され、終生王室の音楽家として活躍した。教会行事や王室行事のための音楽だけでなく、劇場や娯楽のため音楽も作曲し、幅広いジャンルに作品を残した。また1760年から1773年にかけて、教会音楽集「大聖堂の音楽」(Cathedral
Music)を出版し、音楽学者としての業績も残した。
ボイスが作曲した合奏協奏曲は、全部で4曲残されているが、そのうち協奏曲ニ短調は未完成のまま残された。当時はすでに、ヨハン・クリスチャン・バッハ(大バッハの末子でロンドンで活躍)やアーベルが活躍する時代となり、交響曲が人気のジャンルとなっていた。したがって合奏協奏曲は時代遅れのジャンルではあるが、ヘンデルの合奏協奏曲作品6(1739)の後継作品として、緻密な対位法的処理と気品あふれる作風を持っている。作風もどこかヘンデルからの影響が感じられる。
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出版社 |
オイレンブルク Ernst Eulenburg (スコア)
ショット Schott Musik International (スコアとパート譜) |
CD |
エイドリアン・シェファード指揮/ カンティレーナ合奏団
Adrian Shepherd/ Cantilena
CHANDOS CHAN 64541 1979年
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作曲者 |
ブリテン,ベンジャミン
Britten, Benjamin (1913-1976) |
曲名 |
シンプル・シンフォニー Op.4
Simple Symphony Op.4 |
作曲年 |
1933年12月23日〜1934年2月10日 |
楽器編成 |
弦楽5部 |
演奏時間 |
17分 |
楽章構成 |
第1楽章 Boisterous Bourree 騒々しいブーレ
Allegro ritmico 2/2
第2楽章 Playful Pizzicato おどけたピチカート
Presto possible pizzicato sempre 8/6
第3楽章 Sentimental Saraband 感傷的なサラバンド
Poco lento e pesante 3/2
第4楽章 Frolicsome Finale 浮かれたフィナーレ
Prestissimo con fuoco 2/2
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説明 |
ブリテンが20歳のとき、英国王立音楽大学 (Royal College of Music) 在学中に作曲された。少年時代にヴィオラを教えてくれた
Audrey Alston (Mrs. Lincolne Sutton) に献呈されている。
Oxford University Press のスコアを見ると、ブリテン自身が書いた短いコメントが載っている。その記述から、ブリテンが 9歳から12歳までに作ったいくつかの曲から素材を選んでこの作品を作曲したことがわかる。それぞれの楽章では、異なる原曲から選ばれた主題がうまく組み合わされて、全く新しい展開を見せている。各曲の出典は以下のとおりである。
第1楽章 第1主題 Suite No.1 for piano (1926)
第1楽章 第2主題 Song (1923)
第2楽章 主部主題 Scherzo for piano (1924)
第2楽章 トリオ主題 Song (1924)
第3楽章 第1主題 Suite No.3 for piano (1925)
第3楽章 第2主題 Waltz for piano (1923)
第4楽章 第1主題 Piano sonata No.9 (1926)
第4楽章 第2主題 Song (1925)
ところで、この曲の各楽章のタイトルには言葉遊びが隠されている。第1楽章 Boisterous Bourree、第2楽章 Playful Pizzicato、第3楽章 Sentimental
Saraband、第4楽章 Frolicsome Finale とみてゆくと、各楽章タイトルの2単語の頭文字が B.B. P.P. S.S.
F.F. というように同じ文字の繰り返しになっている。楽章名だけではない。さらに曲名が Simple Symphony、作曲者が Benjamin
Britten、献呈された人物が Audrey Alston である。
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出版社 |
オックスフォード大学出版局 (OUP)
Oxford University Press, London |
CD |
ベンジャミン・ブリテン指揮/ イギリス室内管弦楽団
Benjamin Britten(cond)/ English Chamber Orchestra
弦楽合奏によるイギリス音楽 English music for strings
ポリグラム POCL4500(1998年発売/1968年録音 Decca)
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